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茶廊法邑での木工家岸本幸雄さんとの2人展
「したたり」が終了して2週間余り経過しました。
まずは、足元の悪い中ご来場頂き、
またたくさんのメッセージを頂きありがとうございました。
2016年秋に岸本さんが法邑さんからお話を頂き、
2017年春にパートナーとして指名して頂き打ち合わせをスタートしました。
ほぼ毎週、定例会議のようにミーティングを重ねました。
まずはお互いを知ることから始めました。
こんなにしっかり話したことがなかったので、かなり新鮮でした。
茶廊法邑の空間だからできること、
2人だからできること、
2人じゃなきゃできないことに挑んだつもりです。
そして、何より法邑さんからの「なにか面白いことやって」というオーダーに
どう答えるかを主眼に進めました。
せっかくだから思いっきりやろう。
「真剣に悪ふざけ」しようと。
せっかく来ていただく場所だからこそ、少しでも長く滞在して頂こう。
建築だから、木工だからととらわれないものにしよう。
そこで、今回展示したのが「したたり」という展示でした。
自然光を遮った空間の中、ブラックライトに反応する液体を会期中したたらせ、
その様やそのしたたった液体が作り出す造形や空間を楽しんでもらうものでした。
1滴は米粒ほどのものですが、10日間垂らし続け、日々成長していきました。
受け取り方は当然自由で、宇宙を感じる方や深海のクラゲや溶岩・マグマを感じる方など
いろいろな反応を頂きました。
建築そのものや木工そのものを展示するのも一つの答えなのでしょうが、
「建築と美術」という2人展に対しての我々の答えはこういう形でした。
この展示のプロセスが建築や木工を生業にしているからこそできたものと考えているからです。
オーダーにどう答えるか。
ただ答えるのではなく、少しでもプラスアルファで答える。
今後も形式に捕らわれず、オンリーワンを突っ走ります。